セックスレスだけが欠点の彼女に最終的に振られた話
はじめに――
この記事のタイトルや内容は、
セックスレスだけが欠点の彼氏と最終的に別れた話 - mogusuのブログを読んで、それに影響を受けて書かれている。
最初にそれだけは断っておこう。
ブログを開設して、何の記事も投稿しないまま二ヶ月くらい経っていた。
もはや、はてブロを開設したことすら忘れかけていた時、俺のTwitterのタイムラインに友達がいいねをしたといって回ってきたのが、上記の記事だった。記事のタイトルに惹かれて読み始め、読み終わった時にはなんとも言えない気持ちになり、勢いのままブログを書き始めている。
というのも、俺は今年の2月に9ヶ月ほど付き合った彼女と同じような理由で別れていたからだ。(まあ俺の場合は振られているけれど)
あまり詳細を書いてしまうと相手方のプライバシーを侵害してしまうので、掻い摘んで説明する。あと細かく書くと長くなってしまうので、多少情報を省いたり、セリフも実際の発言より分かりやすく変えている。
俺の元カノは留学生で、去年の春、日本に来ている間に知り合ったのだが、容姿も好きだし、性格も合っている、なにより一緒にいて気楽で、とても幸せな気持ちになれる人だった。
夏頃に彼女が自分の大学がある国に帰ってからは遠距離が始まった。
毎日LINEはしたし、週に1,2回はテレビ電話もした。
しかし、やはり実際に会えないのは寂しいし、当然セックスもできない。
そんな状態が約五ヶ月続いた――
大学が春休みに入り、僕は彼女の元を訪れた。
久しぶりに会ったのだから、俺は当然セックスがしたかったし、彼女も同じ気持ちだろうと思っていた。(誤解を招かないように言っておくと、彼女が日本にいる間は週に3,4回セックスをしていた)
しかしいざ会っても彼女はセックスやエロいことに消極的で、以前の様子と違うことに疑問を持ち、思いきって聞いてみた。
「どうして?」
すると彼女は少し考えた後、こう言った。
「だってそういうことがあまり好きじゃないから」
初耳だった。そんな話は聞いたことがなかった。ただあまりセックスについて話し合ってこなかったかもと思い、とりあえずもっと相手の考えが知りたいと思って、更に聞いた。
「そうだったんだ。でも日本にいる頃はよくしてたじゃん」
「それは仲良くなるためだったから。もう仲良くなったから、そういうことは必要だとは思わない」
必要だとは思わない・・・? それはどういうことだろうか?
「それはどういうこと?」
「気持ちが繋がってればそれでいいじゃん。セックスは必要だと思わないし、したくない」
これを言われた時、俺は表現しきれない悲しさで胸がいっぱいになった。
今でもこれを言葉でどう表現したらいいか分からない。
ただヤリたかったのができなかったという残念さではない。
それもあるかもしれないが、それ以上に、男として見られていないんだ、彼女はもう俺のことが好きじゃないのかもしれない、というような悲しさでどうしようもなくなった。
本当に表現が分からないのだけれど、どうしようもないほど悲しくなったのだ。
そして俺は、なるべく丁寧な言葉遣いで、独りよがりな発言にならないように彼女に俺の気持ちや考えを伝えた。(因みに、俺と彼女は日本語で会話をしていて、彼女は日本語が上手い)
だが、ダメだった。
根本のスタンスが違いすぎたのだ。
俺は好きだからセックスがしたいし、精神的にも肉体的にも繋がっている感覚が欲しい人だ。
しかし彼女は精神的な繋がりだけで十分で、付き合いたてにセックスをするのは精神的な繋がりを強くするための手段であって、その後は基本的にしたくない人だった。まったくしないわけではないそうだが、ここには書いていない状況や発言からとても消極的になると思われた。
でも俺は彼女が好きだったし、なんとか理解しようとした。ただ5ヶ月ぶりに会った彼女にいきなりこういったことを言われて受け止めきれるだけのキャパは当時の俺にはなく、彼女が自分のことをあまり好きではなくなったからこういうことを言っているのではないかという疑念が浮かんでしまった。
だから俺はいくつか質問した。
「その考えっていうのは、前からそうだったの?」
「そうだよ」
「セックスが好きじゃないなら、どうして最初から言ってくれなかったの?」
「だって、最初に言ったらヤバイことになっちゃうじゃん」
「ヤバイことって?」
「仲良くなれないじゃん」
もうダメだなと思った。彼女にとってセックスは仲良くなるための手段という意味合いが一番強く、愛情を確かめ合ったりする意味合いをほとんど持ち合わせていないのだと思った。
そして彼女自身、最初の頃にセックスがしたくないと言ったら相手が離れてしまうと思っているのだ。
その後、何度か話し合いを持ったが、「セックスによって愛情を感じたい」、「セックスがあるから気持ちも繋がっていると感じられる」という俺の気持ちは全く理解されずなかった。
「意味がわからない」、「ただ体が目的なんでしょう」と言われ、最終的に俺が折れて、彼女の考えに合わせるよと言った時には既に時遅しで、「気持ちが変わった」と言われ、俺は振られた。
これが大体のあらすじだ。実際はもっと複雑な状況で、もっと長い会話をしているし、この記事は俺の主観で書いているから意識的や無意識的に自分に有利なように書いているだろう。
だからあくまで上記のあらすじは、例え話の一つのような感覚で読んでもらえればと思う。
この出来事について、「結局体が目的なんだよ」、「彼女のことが本当に好きじゃなかったんだよ」と思われる方もいるかもしれない。
でも俺自身としてはそういうことではないと言いたい。彼女のことは本当に好きだったし、体は目的の一つだが、逆に言うと体だけで心が繋がっていなければ虚しいだけだ。
あと、たらればの話もいくらでもできるだろう。
彼女がもっと早く言ってくれていたら、理解することもできたかもしれない。
俺がもっと早く聞いていたら、じっくり考えられたかもしれない。
遠距離じゃなければ。
タイミングが良ければ。
ただそんなものは全て意味のないことだ。
結果は反りが合わず別れてしまった。それだけだ。
彼女自身のことは本当に好きだったが故に振られたときはすごく悲しかった。
けれど、同時にそれまでの話し合いでこの関係が長く続かないことは俺自身が一番良く分かっていたのかもしれない。
ただ一つ、俺は理解して欲しかったのだ。
セックスが好きでも嫌いでもいい。セックスに対してどんな考えやイメージを持っていてもいいけれど、セックスがあるから精神的にも繋がっているんだと思えるという考えを理解して欲しかった。
セックスも拒否され、それに対する考え方も尊重されず、理解されなかったことが一番悲しかったのかもしれない。
この出来事は、数ヶ月経った今でもふと頭の中に浮かんでくる――
性別も女性と男性で違うし、境遇や状況も違うとは思うが、mogusuさんの記事を読んで似たような思いの人がいるんだと、なんだか救われた気持ちになり、この記事を書いてみました。
初めて書いたブログ記事で読みにくかったとは思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また。