平成2020世紀日記

大学生の視点から社会、政治、映画やアニメ、自分の事から身近なくだらないことまで語るブログです。

東のエデンに出会わなければ僕の人生は180度違った 平成2020世紀アニメ談義①

こんにちは、Kazmaです。

先日投稿したこちらの記事↓

kazma1996.hatenablog.com

がたくさんのアクセスをいただいて、嬉しい限りです。

自分の今の正直な気持ちを書いたものだったので、多くの人に読んでもらって何かしらを感じてもらえていたら幸いです。

 

さて、今回はアニメの話です。

というのも、もともとこのブログは、僕が社会に対してあれこれ言っていくブログにするつもりだったのですが、しっかりと記事にしてまで言いたいことは、そういつもいつもあるわけじゃなく、ジャンルを広げていかないと更新が止まっちゃうなと思い、少し方向を変え、僕の好きな映画やアニメについて語る記事も時折いれていくことにします。

アニメに興味のない方も楽しめるように工夫するつもりなので、よかったら最後まで読んでいってもらえると嬉しいです。

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※今回の記事でいう「アニメ」とは、主に深夜アニメ、もしくはアニメオタクという文脈で語られるアニメのことを指します。ポケモンデジモンやジャンプ系、その他夕方や朝にやっている子供向けアニメは小さい頃からいろいろ見ていたのですが、それは分けて考えていきます。

 

僕がアニメと出会ったのは、中学三年の時でした。

クラスの友達が、とあるアニメをWOWOWの再放送で見たらしく、面白かったよと勧めてくれました。

僕が中学の頃といえば、まだまだネット文化やアニメはオタクのものと捉えられていて、給食の時間に放送でボカロが流れるとヤンキーや女子が「キモイ」と文句を言うほどでした。

当時僕は毎回テストでは学年上位5位以内には入る勉強ができる人で(高校に入ると同時に底辺を這いずり回ることになるのだが、それもアニメと関係があります)、特にアニメやネット文化に触れてはいなかったが、女子がジャニーズを放送で流すのと、オタクがボカロを流すことに本質的に違いはないなぁ、なんて思っていました。

アニメ好きの友達が「こんなアニメが面白かった」「すごい笑えるシーンがあって」と熱心に語ってくれても、話半分に聞いていた覚えがあります。(ちなみにその笑えるシーンというのは、うろ覚えなのだが多分エンジェルビーツの錐揉み飛行のシーンのことだったと思う)

 

じゃあ、なぜその友達の勧めたアニメは見ようと思ったのか。

はっきりとは覚えてないのですが、その友達が話してくれたあらすじに興味を持って、仲が良かったこともあってとりあえず一話だけでも見てみようと思ったのだと思います。

そのアニメというのが、「東のエデン」です。

 

僕の人生の全ての原点にして、元凶ともいうべきアニメ。

あの時、あの中学三年のあの時、このアニメに出会わなければ、今の僕の人生は良いか悪いかは別にして全く違うものになっていたと思います。

東のエデン」というアニメを知らない方のために軽くあらすじを説明しておくと、

11人のセレソンと呼ばれる人たちが、彼が持つノブレス携帯と呼ばれるケータイ電話に入った100億円で日本を救う、という話です。ノブレス携帯には一人ひとり別々のコンシェルジュがついていて、彼らに電話して「〇〇をして」と頼むと、100億円から経費を差し引いてほとんどのことを実行してくれます。

ミサイルを飛ばすことも、ビルを1棟買うことも、人を殺すことも……。

ノブレス携帯から頼むとどんな依頼も合法的に実行することができます。

11人のセレソンたちは、それぞれの目的を持って、その100億円を使う、という話です。

 

このアニメはTVシリーズ11話、劇場版2作品で完結し、話自体が面白いこともそうなのだが、一番僕に影響を与えたのは、この作品の設定やストーリです。

「この国(日本)の空気と戦う」、「あがりを決め込んだおっさんたち」

そんな概念は、中学3年の僕にはとても新鮮に写りました。

というのも、僕は当時、日本は先進国なのだから、法律はもちろん社会もほぼほぼ完成しきっていると思っていました。

ただ、このアニメを見て、現実社会は未完成、どころか多くの欠点を抱えているのかもしれない、という考えが芽生えたのです。

その結果、社会を何も疑問視せず、ただただ純粋に勉強ばかりをしていたことが何だか無駄に感じてしまい、中学3年でありながら勉強のモチベーションが少し下がっていきました。

社会を疑う、というスタンスが僕の基本姿勢になったのはこの頃だったと思います。

ちなみに誤解しないで欲しいのは、僕は東のエデンを恨んでなどいなく、むしろ感謝しているということです。

一番好きなアニメは?と訊かれれば、まっさきに「東のエデン」をあげるくらい大好きです。

去年ニューヨークに行った時は、劇場版の聖地巡りもしました。

 

こうして一本の深夜アニメによって大きな転機を迎えたわけなのですが、そこからアニメにどっぷりハマったかというとそうでもないです。

高校に入り、勉強のモチベーションが下がったままの僕はネット、主にYouTubeニコニコ動画にハマりました。

そこでいろいろと動画を見ていく中で思うことが1つありました。

それは、「パロディが分かんねぇ」ということ。

 

例えばレオモンさんの色違いのコイキングで殿堂入りを目指す動画の次回予告。

エヴァ風の予告だということはコメントで分かるのだが、実物をしっかりとは見たことがない。

だから面白さを100%は味わえないのです。

そこで僕はとりあえずエヴァンゲリオンだけ見ることにしました。

そして、そこでもう一度僕は衝撃を受けるのです。

エヴァ、おもしれぇーーーーー!!!」

中学の同じ部活の友達にエヴァ好きはいたし、エヴァンゲリオンが有名というのは知っていたのですが、これまで興味を持ってはいませんでした。

ただ、見てみてびっくり。

めちゃめちゃ面白かったのです。

これまで映画やドラマばかりを見てきた僕にとっては、エヴァのような世界観や雰囲気は新鮮で、アニメはこういう表現もできるんだと感動しました。

そして僕の頭の中に1つの考えが浮かびました。

 

エヴァってアニメの中じゃ有名な方だよな。あれ、待てよ。俺が見てないけど、有名なアニメって他にもいっぱいあるよな。もしかしてだけど、有名なアニメって全部面白いんじゃないか!?

 

興味を持ったらすぐに実行に移すのがモットーの僕は、早速有名ところのアニメをどんどん見ていきました。

とあるシリーズ、物語シリーズけいおんハルヒ、シュタゲ、らきすた、あの花、まどマギ、etc...

そうやって多くの有名どころのアニメを見て出した結論は、

「アニメって面白いんだ」

でした。

 

今までなんとなく敬遠してたアニメも、ちゃんと見ると実写の映画やドラマとは違った魅力があって面白い、と気付いたのです。

そこからはリアルタイムで放送されているアニメも積極的に見るようになりました。

高校時代にリアルタイムで見たアニメで一番印象に残っているのは、やはり

PSYCHO-PASS」です。

僕は、好きなアニメは?と訊かれ、2つあげていいのなら東のエデンと同率1位でPSYCHO-PASSをあげます。

ちなみに僕は法学部に入っていますが、その理由の1つにPSYCHO-PASSがあるくらいです。

PSYCHO-PASSに関しては、東のエデンより有名なので、見たことがある人も多いとは思いますが、こっちも軽く内容を説明すると、シビュラシステムと呼ばれる人の心の状態を調べることができるシステムが、犯罪係数と呼ばれる数値も測定していて、犯罪係数が一定数以上になると逮捕、または処刑対象になる未来の日本が舞台です。

主人公は、犯罪係数が一定数を越え、犯罪者となった人たちを逮捕したり、処刑する公安の監視官で、さまざまな犯罪の捜査をしていくという話です。

今後の社会の在り方、法律の存在理由など、僕は多くのメッセージをこのアニメから受け取りました。

 

と、ここまで述べてきたように、僕が人生で影響を受けた作品の多くはアニメです。

まあそれだけたくさん見ているからなのですが、日本は予算の問題で実写作品はCGやセットを贅沢に使った大作が難しいため、アニメのほうが好みの作品が多くなるというのもあります。

今回の記事は今後シリーズものにする予定ということで、「平成2020世紀アニメ談義」と銘打っているので、最後に僕のおすすめアニメや名シーンを紹介して締めたいと思います。

 

まず、おすすめアニメから。

1つ目は、

マインド・ゲーム

 これは2004年のアニメ映画なのですが、作品のメッセージや解釈にすごく影響を受けていて、僕が書いた短編小説の中にもこの作品と同じメッセージを入れたことがあります。

監督は「四畳半神話大系」を作った湯浅政明さんで、独特の絵の表現が楽しく、ラストのオチも明日から人生を豊かにするものになっています。

 

2つ目は、

涼宮ハルヒの憂鬱」 

もはや古典となりつつあるアニメだが、ハルヒには2006年放送版と2009年放送版がある。今NETFLIXなどで見られるハルヒは2009年版だが、別に話が違うわけではなく、2006年版は時系列がバラバラなのでそれを時系列順に直し、話を追加したものです。

なので特に気にする必要はないと思います。

有名だけど、意外と見たことないという人も多いと思います。

学園モノで意外とハードSFという僕の好きな世界観、キャラ、ストーリー、どれをとっても最高だと思います。

TVシリーズだけでなくぜひ劇場版の「涼宮ハルヒの消失」も見て欲しいです。すごく引き込まれます。

 

次に僕の思うアニメ名シーンを紹介します。

軽くネタバレを含むので、気になる方はブラウザバック推奨です。

まず1つ目は、とある科学の超電磁砲」12話のラストシーン。

主人公御坂美琴がAIMバーストに対して語りかけながら、本気の電撃をあびせるシーン。

レベルアッパーを使ってしまった人達の思いを汲み取りながら、「もう一度頑張ってみようよ」と励まし、レベル5の力の差を見せつける名シーンです。

とある科学の超電磁砲」は、「とある魔術の禁書目録」のスピンオフ作品ですが、本編に負けず劣らずのアニメです。むしろ僕は超電磁砲の方が好きです。

禁書目録の世界観設定を活かしながら、科学サイドのみに焦点を当て、人間関係や超能力の強さの差による劣等感などをうまく描いていて、とても面白いです。

また、最終話24話の高速道路でのバトルシーンも、12話のラストシーン同様にOPソングが流れながらの凄くかっこいいシーンなので、ぜひシリーズ通して見ることをおすすめします。

 

2つ目は、化物語」12話のラストシーン。

夜、山の上で野原に寝っ転がって、星空を見上げる阿良々木くんと戦場ヶ原さん。

二人の会話を一部抜粋させてもらう。

戦場ヶ原「これで全部よ」

阿良々木「ん? 何がだ?」

戦場ヶ原「私が持っているもの全部。勉強を教えてあげられること。かわいい後輩とぶっきらぼうなお父さん。それにこの星空。私が持っているのはこれくらいのもの。私が阿良々木くんにあげられるのはこれくらいのもの。これくらいで全部。」

阿良々木「全部」

戦場ヶ原「まあ厳密に言えば、毒舌や暴言があるけれど」

阿良々木「それはいらない」

戦場ヶ原「それに私自身の肉体というのもあるけれど、それもいらない?」

阿良々木「えっ、あ、いや、その……」

                       アニメ化物語 12話より引用

僕はこのシーンがめちゃめちゃ好きで、自分の中の恋愛の究極のシーンだと思ってい、ます。戦場ヶ原は過去のトラウマからこの時は肉体はもう少し待ってというのだが、それも後々に……。(気になる方は偽物語を見てください)

物語シリーズは僕も大好き作品で、残念ながらまだ小説の方は読んでいないのだが、アニメは全部見ている。

独特のセリフ回しや新房さんの演出が好きな方ならきっとハマると思うのでぜひ見て欲しいです。

 

さて、平成2020世紀アニメ談義の第一回はこのあたりで終了です。

いかがだったでしょうか。

次回をいつにするか、どういった内容にするかはまだ未定ですが、アニメについて語りたいことはたくさんあるので、楽しみにしておいてください。

それではまた!